日刊 科学のニュース 2013年3月27日



シリコンナノワイヤー太陽電池の一本のナノワイヤーの集光力を15倍に高めることに、オランダの科学者が成功した。"Shockley - Queisser Limit "と呼ばれる半導体太陽電池のエネルギー変換効率の限界を超える可能性も示唆されている。

開発したのは、デンマークのニールス・ボーア研究所とスイスのEcole Polytechnique Fédérale de Lausanneの研究グループ。ガリウムヒ素のナノワイヤーを使った太陽電池を試作した。ナノワイヤーの直径が光の波長よりも短いため、ナノワイヤーの付近及び内部で共振するためと考えられている、
シリコンナノワイヤー太陽電池は、シリコン基盤の上に、髪の毛の10000分の1くらいの細さのナノスケールのワイヤーをはりつめたもの。一本一本が太陽電池として機能する。従来の太陽電池のような平面構造ではなく、立体構造のため太陽光を効率的に利用できる。詳しくはここ(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-03/uoc--nsc032013.php)。